ストライク&エスクロー決算説明をうけての備忘録
今週は2つの主力株で決算説明資料が公表されたので備忘録的にブログに
記載しておきたいと思います。
6196ストライク
ストライク、2Q売上高・成約件数は過去最高 国内M&A市場トップ狙いスタートアップのExit案件を開拓 - ログミーファイナンス
※ログミーファイナンスに説明会の書き起こしが記載されております。
非常に便利ですね!
本説明によって新たにわかったこととしては
・中間未達要因は大型案件の期ズレによるもので本件は既に決済完了していること
※本案件が再度期ズレを起こす可能性がなくなったこと
・M&Aコンサルタントの生産性を上げて行くための施策が打てていること
・採用が計画以上に好調なこと
・M&Aonlineページビュー増加に成果が出ていること
・情報システム室を創設しシステム開発にも注力すること(社長が陣頭指揮)
といったことでしょうか。
売上を伸ばすにあたって単価を自社で決められる余地が小さい以上、
数量を上げるしかありません。
数量を上げるためには人員を増加させるか1人あたりの生産性を上げる訳ですが、
・人員増加:人材採用難が叫ばれる中で採用が計画以上に推移
・生産性:組織体制変更、IT活用(システム開発)
※中期的に平均4案件/人までこなせる体制構築を目指す
と注力すべきことがいずれも本質的で、やるべきことが順調に進んでいるように
感じます。
今後は人の定着等といった問題が気になるところですが、ホームページを
見る限りきちんと施策を打っているようです。
証券会社のレーティングを機に今週大きく上下しましたが、こういったタイミングで
ふるい落とされないように今後もしばらく保有継続していきたいと思います。
6093エスクローエージェントジャパン
同じく本説明によって新たにわかったこととしては
・前年度計画未達は4Q~1Qにかけた季節性による不動産オークション期ズレでは
なく、新規顧客の事業開始時期ズレによるもの
・不動産オークション事業の跳躍は法改正の影響もあるが、大型案件が1Qに
スポット的に発生した影響が大きいこと
・エスクローサービス顧客者数が順調に伸びていること
・ローン借換特需が終了しても新サービス開発によりエスクローサービス自体は
大幅成長を予想していること
といったところでしょうか。
今回残念と感じたことが3点あります。
ひとつは新規顧客の事業開始期ズレにより計画未達がわかっていたにもかかわらず
業績予想を本決算まで修正しなかったこと。
今まで保守的な業績予想を行い、上方修正を繰り返すことが多く、業績予想の修正が
なければ計画の達成はできると会社を信頼していただけに非常に残念です。
先日のインサイダーの件といい、一気に印象が悪くなってしまいました・・
※本間社長は決算説明動画等を見る限り非常に好印象なのですけどね・・
もうひとつは1Qの不動産オークション跳躍は大型案件による
一時的なものであることを公表すべきだったこと。
法改正のタイミングもあり、不動産オークション事業での1Qの勢いが
通期で継続し、前年同様上方修正まで想像してしまった人は多いと思います。
デリケートなタイミングであっただけに、なぜ不動産オークション事業が
急に伸びたのか、投資家としても確認すべきでしたね。
そして最後にリマイン社との不動産データ事業進展に関する記載がなかったこと。
MLSというこれまで日本に前例のない分野でいったいどうやって収益に
結びつけていくのか非常に興味があったのですが、次回のお楽しみと
なってしまいました。
株価についてですが、上期までの減収減益予想が示す通り、短期~中期的な
楽しみはなくなってしまいました。
登記の義務化等、国策により再び特需期待が発生しない限りは、前期計画以上の
業績向上が確認できるまで高値更新することはないでしょう。
この銘柄、本来はリログループやベネフィットワン等のようなBPO銘柄同様、
非常に地味な銘柄で好業績をベースにじわじわと高値更新していく銘柄のはずが、
ローン借換特需で必要以上に目立ってしまったように思います。
労働人口の減少&高齢化という今後時間が経過するにつれてますます追い風の
強まる分野にいるわけですから、1~2年の保有といわずに10年以上保有する
つもりでいた方が良さそうですね。
ということで保有継続。1Q~2Q決算にかけて大きく下落するようならば、
最高の買場とみて買い増ししたいと思います。